統計検定2級の勉強時間は?実際の調査結果からタイプ別に徹底解説!

統計検定2級

統計検定2級の勉強時間について、ネット上の様々な記事では50~60時間とされていることが多いですが、本当なのでしょうか?

また、文系出身と理系出身など、元々の統計的素養でどのくらい勉強時間は変わるのでしょうか。

今回は実際の統計検定2級の勉強時間について、多くの体験記や筆者自身の経験から、メタ分析的に調査していきます!

ネット上では50~60時間と言われているけど…

ネット上でのまとめ記事を見ると、勉強時間は50時間~60時間と記載されている記事が多いことが分かります。

しかし、具体的な合格体験記を眺めてみると、70時間や80時間、中には150時間かけたと書かれている方もいます。(後に出典のページを紹介します。)

一方で統計的な素養がある方などは、最速で20時間の勉強で合格をした!という方も見受けられました。

つまり、統計検定の勉強時間には人によって大きな差があるということです。

また、合格だけを目的として6割ギリギリで合格した人と、統計学の本質的な理解を目的として深い部分まで勉強した人では勉強時間も大きく変わってくるでしょう。

筆者自身の感覚としては、50~60時間というのはスムーズに勉強が進んだ時の勉強時間であると感じています。

筆者自身もそうですが、「なぜここはそうなるんだ?」「本当に成り立っているのか?」など疑問が生まれてくるタイプの人は50時間~60時間では足りないと考えられます。

統計検定2級勉強時間の調査結果

web上の合格体験記を網羅的に調査し、実際の勉強時間・出身・背景を記録していきます。

直近の統計検定2級の合格体験記を調査したところ、50個ほどの参考になるページを見つけることができました。

対象としては技術系の投稿サイトであるQiitaや、ブログ系のメディアプラットフォームのnoteです。

「発信活動を行っている方々」を対象(統計的には”標本”)とした調査であることをご了承ください。

画像の中の調査結果だけでも、勉強時間がかなりばらついていることが分かります。

調査の結果、統計検定2級勉強時間の平均は69.2時間でした。

なお、割合としては

  • 50時間未満が34.7%
  • 50時間以上80時間未満が26.1%
  • 80時間以上が39.1%

であり、割合としては80時間以上に分類される方が最も多い結果となりました。

平均としては69.2時間ですが、人によって非常にばらつきが多いことが分かります。

統計検定2級の合格体験記

調査の中で、非常に参考になる合格体験記を見つけたのでいくつかご紹介します。

3回目で合格…!文系出身から数学アレルギーを克服

こちらは、3度目の受験の末、合格を掴み取った方の体験記です。

それぞれの受験における敗因やそれを受けた勉強方法、最終的に合格した要因などを細かに改定くださっているため、非常に参考になります。

「アウトプット不足で『分かった気』になっていた」という部分は多くの人が陥りがちなポイントです。この体験記からも、演習量は必ず確保しなければならないという教訓を得ることができます。

満点で合格!王道の勉強方法で1ヶ月で合格

こちらは、なんと1ヶ月の勉強期間で満点合格された方の体験記です。

満点で合格した!という方はなかなか見かけないので、飛び抜けて優秀な成績と言うことができます。

また、勉強方法や教材も非常に分かりやすく解説してくださっています。

過去問中心で演習を積み、分からない部分は書籍で復習という流れは王道かつ最強の勉強方法ですね。

短期集中で勉強されているのもポイントだと思います。短期間で勉強することで勉強した知識同士が結びつき、より深い部分まで理解することができます。

50代での挑戦!諦めず12回目の受験で合格

こちらは、50代で受験を決意し複数回受験するも不合格。諦めずに受験を続け、12回目で悲願の合格を達成された方の体験記です。

分かりやすいコンテンツを複数紹介してくださっており、逆に「これだけでは合格は無理だった」という部分まで記載してくださっています。

分からない部分が出てきた時の対策法についても記述されており、現在勉強の中でつまづいてしまっているという方にはぜひ読んでいただきたい内容です。

諦めずに12回も受験する姿勢には尊敬の念に堪えません。

勉強を始めたけど難しくて心が折れそうだという方はぜひこの方の体験記を読み、もう一度頑張りましょう!

結局、勉強時間はどのくらい必要?

結論、勉強時間の目安は以下のように考えると良いでしょう。

  • ある程度数学的な基礎を有している
  • まとまった学習期間を取ることができる
  • 合格を第一の目標とし、最速での合格を目指したい

→20~40時間

  • ある程度数学的な基礎を有しているorまとまった学習期間を取ることができる

→40時間~60時間

  • 数学的な基礎を有しているが、じっくり勉強したい。深い部分まで理解したい。
  • 数学や勉強に対して少し苦手意識があるが、まとまった学習期間を取ることができる。

→60時間~100時間

  • 数学や勉強に対して苦手意識がある。
  • 自分のペースで合格を目指したい。長期での勉強を見込んでいる。

→100時間以上

まとめ

統計検定2級の勉強時間について、イメージは湧きましたでしょうか。

ここで改めてお伝えしたいのが、短い勉強時間が正義では決してないということです。

学問は「タイパ」が最重要視されるべきではありません。

効率だけを求めて学習が形骸的なものにならないよう、「なぜ自分は学んでいるのか」を思い出し、本質的な部分の理解に努めるようにしていただきたいと思っています。